ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

守られなかった伝統

 詰パラ新年号が年内に届かなかった。個人的に長いパラ会員歴のなかにあって初めての出来事である。 
詰パラという雑誌は、東京や大阪の将棋会館の書籍部等で販売されることはあっても、残りは直接購読される会員によって支えられている。


 例月、詰パラは月始めか、前月末に届けられる。月末近くになると、ツイッター仲間では届いたの、まだ届かないのというツイートが時折、散見される。発送が一定しないのは編集長M氏の多分に裁量によるところが大きいのであろう。2月号から12月号までの詰パラは届くのが、実は月始めであろうと、前月末であろうと私にとってはどうでもいいことであった。だが、新年号は少し意味合いが違う。私は送られてくるパラの裏表紙にその日付を記録する習性がある。因みに過去5年分を調べてみると、平成21年1月号が12月29日、平成22年1月号が12月29日、平成23年1月号が12月31日、平成24年1月号が12月30日、平成25年1月号が12月30日となっている。


 このように、新年号だけは年内に会員に届けると云うのが、鶴田主幹の昔より伝統?となっている。私は40年余のパラ会員であるが、すべて正月前にこの詰パラ誌を手にしてきた。将棋世界だって月始めの発行を新年号に当たる2月号だけは前倒しで12月下旬に発売されているのである。


 会員にとってパラの新年号を手にする嬉しさは格別なものがある。まず、これを正月休みにかけてじっくり見ることができる。解答競争は全員がスタートラインにならんでいる。今年はこのクラスまでは解答してみたいと心新たにしたり(2,3カ月で挫折することも多いが・・)、例月に比べて作品を備に眺める関係か、自分もこのくらいの作品をと創作意欲がわいたりすることもある。これらが年内に手にする効用である。


 今回、ツイッターのツイートをながめていると、届いたり、届かなかったりしている状況が確認できた。やはり、全国の津々浦々の会員に確実に届けると云う体制作りをしてほしいものである。