ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

もう一つの準決勝戦

2月17日にマイナビ準決勝戦の一つが開催された。

加藤桃子女流3段vs香川愛生女流4段の一戦。

後手番の香川さんが3間飛車に振った。

むずかしい中盤の攻防でしたが71手目73角と打たれてからは寄せきられてしまった。70手目27飛成がどうだったか、65銀と指し24銀なら66銀で勝負できたのではと思うがよくわかりません。先手は2枚角と3枚の桂で攻め倒したが握り詰として詰将棋の一つもできそうな駒の種類と数ではありました。

ひそかに香川さんを応援していたが残念でした。

 

 振り飛車の将棋しか興味がない私は女流棋界では2強といわれる里見&西山の二人の将棋をいつも注目している。実はもう一人特別な思いをもって注目している人がいる。

それは香川愛生女流4段。YouTube(将棋ウオーズ)を通して、<将棋の楽しさ>を配信し続けていることにある。将棋普及大賞でもあげたいくらいだ。

 2月12日NHK(Eテレ)の将棋フォーカスで藤井猛9段が実にいいことを述べていた。AIを使わない理由を問われて、「将棋を指すうえで楽しいということが大前提で自分の考えた手を指すのは楽しいからですね。AIの手をまねしていても全然面白くないので」。

 将棋に限らず、楽しいと思える心が趣味の世界は長続きするコツです。

少しでも上達(強くなりたい)したいという気持ちも大事ですが楽しさの原点を忘れないことが一番大切です。

 私は指し将棋よりも詰将棋の世界にいる比重がたかいのですが詰将棋を作ったり、解いたりしているときが<楽しい>という思いがあるからこそ今日まで長続きしているのです。

 

今回の詰将棋:25手詰