9月17日、白玲戦第4局が札幌市で開催された。
先手西山朋佳白玲が3間飛車vs後手里見香奈女流5冠が向い飛車で始まった。
囲いは先手が金無双気味で後手が金美濃だが居玉である。
下記図は昼食休憩に入った局面で46手目に後手が54銀と指したところである。
攻めれば歩損をしがちだが先手は一歩あったのを67手目54歩と打った。これが好手。以下、73手目66飛で54歩垂れ歩付きの飛角銀が玉頭ににらみを効かし先手よしを素人目にも実感した。以下、西山さんらしい豪快な寄せで109手で勝利した。
総じて筋違いに打った74角、後手の61角の働きの差や、金無双対居玉の差などが先手の指しやすさに通じたのではないだろうか。
これで2勝2敗のタイ。あらためて3番勝負となる。観る将としては理想の展開である。
今回の詰将棋:15手詰