33期女流王位戦第4局が6月7日に開催された。
第3局の福岡対局は現地に行ってみたいと思っていたが前夜祭も現地大盤解説会も開催されなかった。将棋そのものも一方的な内容だったので結果的に行かなくてよかったところである。
さて、第4局だが相振りの出だしは予想通りで好ましいことなのだが、里見女流王位は最近、時折見せる居玉のまま戦いを起こす指し方だ。
強ければどんな指し方をしてもよいということだが、これが子供たちを指導している者にとってはあまりいいことではない。居玉でよく指す子がいるので注意したら「藤井5冠も指している」という返事が返ってきた。困ったものだと思いながらほったらかして自由にさせた。
本局は中盤の岐れでは先手里見さんが駒得になったが実戦感覚では後手も指せない感じではない。しかし、以下終盤の攻防では先手が駒得の利を活かして89手で寄せ合い勝ちとなって女流王位を防衛した。
<初形から不動の玉で終局す>。こういうのをあきれるほど強かったというのだろう。
今回の詰将棋:15手詰