第10期女流王座戦本戦トーナメントはベスト8が出そろっている。8月12日は準々決勝第1局として先手・山根ことみ女流2段vs岩根忍女流3段の一戦である。二人は振り飛車党。期待通りの相振り飛車は見ていてすがすがしささえ感じられる。昼食休憩時の途中図は角交換の後、先手が再度66角と打ちすえたところである。
再開後、ほどなく後手は45桂と幸便に跳ねだし、先手玉のコビンから襲いかかった。先手は受けに徹し、互いに難しい中盤戦が続いた。先手は後手の攻撃をよくかわしたと思う。特に金無双の壁銀を引いての玉の早や逃げ、反撃含みの37角などで123手にて難敵に勝利した。
今回の詰将棋:17手詰