この日は朝日杯の大詰め3局がAbematvであったがやはり観ていて面白く、理解が進むのは振り飛車の将棋だ。くわえてそれが相振り飛車ならこの興奮は堪え切れないものがある。先手谷口さんの中飛車で始まった将棋は後手が12手目22飛車と廻り相振りとなった。
下記図は昼食休憩に入った局面(先手が46歩と指したところ)である。
後手は25歩、同歩、65銀、同桂から25飛と十字に捌く含みの攻めが後の手順で実現し、一気に寄せが決まった。先手は5筋に重複感の攻め駒が残る残念譜となった。これで里見さんは3連勝でタイトルを防衛した。3局を振り返ると挑戦者はいずれも寄せ合い負けを喫しているみたいで二人の力の差を感じた。