プロにはなれなかったが三段リーグに7期在籍した石川泰さんがYoutubeで個人チャンネルを開設され、将棋情報を発信されている。
最近の一例が「元奨三段が語る三段リーグ」である。
まず前提として東西に三段は40人ぐらいいて、すべてリーグ戦で当たるわけではないがお互いのことは知り尽くしている。
印象に残った話しが2点ある。
一つは標題にも使った「棋理」という言葉である。
棋理とは将棋の原理とか理論のことである。プロ棋士の将棋は棋理に沿った手を指す。すなわち、将棋の理論的に正しい手を積み重ねていくというのだ。この言葉を初めて知った。いままでは「棋風」という大ざっぱな言葉で片づけていたような気もする。
もう一つは三段リーグでの戦い方である。
三段になる人は得意のパターンに入ったらみんな物凄い力を持っていて、プロの上位の人にも一発入れるくらいの怪力を持っているというのだ。したがって、自分の良いところを通すというよりも相手の良いところを出させない戦い方をする。すなわち、相手の長所を殺すような指し方をするのが三段リーグである。このことは以前より感じてはいたが体験者より聞くとそのリアルさが増す。振り飛車を主体に三段リーグを抜けて棋士になった人になんだか急に尊敬の念が湧いてきた。
今回の詰将棋は17手詰