ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

叡王戦(長崎対局)

 第4期叡王戦第3局が令和元年5月4日に長崎市内で開催された。長崎市内でプロのタイトル戦が開催されるのは実に久しぶりというか、前回がいつだったか思い出せないほどだ。 例年この時期は森一門祝賀会で大阪へ行くことが多いが急遽取りやめた。

 対局場所は長崎市の繁華街にある思案橋・丸山近辺の史跡料亭「花月」で行われた。現地の大盤解説会は佐々木大地五段、聞き手が水町みゆ一級である。佐々木五段(長崎県出身)は最多勝を獲得するなど今売り出し中の若手である。前々日に長崎入りをして、私も手伝う「子供将棋教室」で指導将棋をしていただいた。夜は10数名の有志で懇親会を開催した。私も参加し、「王位戦リーグ」の話題、コンピユーターの活用の実態など彼に質問し会話も弾んだ。

   さて、解説会は午後1時30分からの受付で午後2時開始だったが午後2時前には100人ほどの席がうまってしまった。午後2時少し前に始まった会で佐々木五段は戦型予想を角換わり、横歩取り、矢倉など飛び交っていたが振り飛車にしか興味がない私にとってどうでもいいことであった。矢倉になったが最近の矢倉は玉の囲い方がいわゆる「矢倉囲い」でなくても矢倉というのかという点でまず驚いてしまった。午後五時頃、早退して自宅のパソコンでネット観戦することにした。どちらを応援しているというわけでもないが、永瀬挑戦者が勝ち三連勝となった。興業的には高見叡王が一,二番まず返した方がよいのだろうが、このタイトル戦はストレートで決着が着くというジンクスだけは作らない方が賢明だろう。

 今回、解説にあたった佐々木五段だがAbemaTVに出演慣れしていることもあり、なかなかの解説ぶりであった。故郷に錦を飾るとまでは云えないにしても、いつの日かタイトル戦の当事者として長崎を訪れてほしいものだ。彼の歓迎を兼ねて即席の詰将棋を1題作った。ササキの「サ」で7手詰です。

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