ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

王将戦・岡山対局

 第66期王将戦第4局が2月13日・14日に岡山県で開催された。
大阪市でも大盤解説会が開かれ(2月14日)、場所は北区茶屋町にあるMBSちゃやまちプラザ。
このプラザでは昨年来よりよく将棋のイベントが開かれるようになり、私が訪れるのは2回目である。
解説にあたるのは福崎文吾九段で、聞き手は長谷川優貴女流二段である。


 そもそも、この第4局に私が行動をおこす予定はなかった。
久保九段の郷田王将に対する戦前の成績は50局近く指して、郷田王将が若干リードしていた。
よって、今回のタイトル戦で久保九段がタイトル奪還するとしたら、第6,7局あたりまでもつれると予想していた(第6局の浜松市へ行くべく宿泊予約など済ませていたところであった)。
ところが、NHK杯、B1順位戦をはさんで王将戦3連勝とこれまでの借りを一気に返す勢いで正直びっくりしている。どうした風の吹き回しかといったら失礼かもしれないが、一方では郷田王将の不調ではないかとさえ思っている。このままでは浜松どころか、ストレートで終了してしまうかもしれないと思い、急遽大阪へやってきた次第である。


 さて、本戦の方は100手で郷田王将が一矢報いた。
これは解説会場で「次の一手」としても出題されたのだが久保九段の57手目53桂が勝負手でもあったらしいのだがこういった飛車先の重たい桂打ちは正直負けても打ちたくない手でもある。そうかといって代わりの38金、36歩、25桂などは先手にとってよくなる変化はなかったらしい。結果としてここらあたりは後手が指せる局面ということになるのだろう。福崎九段の解説・話術も面白く、一緒に考える振り飛車の将棋はやはり楽しいものである。
 ところで、午後3時ごろ神吉七段が会場を訪れた。しばし、福崎九段との掛け合いの話しも漫才みたいで面白かった。神吉七段はこの日、毎日テレビの午後の看板番組「ちちんぷいぷい」にコメンテーターとして出演したそうである。内容は前日おこなわれた三浦九段の復帰戦に関連しての報道だったとのこと。
 次の第5局は佐渡で開催される。浜松対局までとなるとイヤな流れにもなりかねないので第5局ですっきり決めてほしいと久保フアンの私としてはそう思っている。