AERAは朝日新聞出版が発行するところの、「時代」をキーワードに独自の切り口で描くニュース週刊誌である。
その5月20日号に見開き2ページで写真の如く中村太地六段が登場した。
昨年は棋聖戦の挑戦者にもなる活躍をみせた中村太地六段。
写真は「人間将棋まつり」の延長線上の撮影だったのであろうか?
なかなか凛々しい若武者ぶりのスナップショットである。
6月には25歳になり、「次世代棋士の筆頭格」と注目を浴びるが、本人は30代になった時に自分が本物になっているかどうかが勝負だと位置づける。
COM将棋に対峙するような感じで次のような真情を吐露している。なぜ人は棋士の打つ手を何度も噛みしめるように味わうのか。恐らくそこには物語があるからなのだ。物語は棋士とフアンが一体になって作り上げるもの。勝つために指す。だが、フアンのために<華のある将棋を>とも考える。
なかなか熱きロマンがある思いではなかろうか。そういった棋譜であればこそ将棋フアンはいつくしむように並べつつ感動を共有することであろう。