第1図は46手目後手42角と引いた所。
佐藤九段といえば全盛時は薪割流四間飛車で鳴らした棋士だが
相振り飛車も意外と多い。手将棋・剛腕というイメージから
棋風にあった戦法ではなかったのではないだろうか。
▲74歩 ▽同歩 ▲73歩 ▽同桂 ▲27歩 ▽24飛 ▲74飛 ▽64歩
▲65歩 ▽16歩 ▲同歩 ▽18歩 ▲同香 ▽17歩 ▲同香 ▽15歩
▲45銀 ▽16歩 ▲同香 ▽同香 ▲54歩 ▽44銀 ▲同銀 ▽同歩
▲33歩成▽同桂 ▲64歩 ▽37歩 ▲同桂 ▽36歩 ▲53歩成▽同角
▲63銀 ▽37歩成 ▲同金 ▽35香 ▲36歩 ▽同香 ▲65桂 ▽37香成
▲72銀成▽同玉 ▲63歩成▽81玉 ▲82金 まで91手で先手の勝ち。
第1図から先手の攻め手順ばかりではなくて、後手からの1筋あるいは3筋への
反撃を最低限受けながらの攻めの呼吸というものが参考になる一局であった。
佐藤vs北村.kif