ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

第53期王位戦第3局長崎対局前夜祭

 8月1日・2日の王位戦第3局を前に7月31日に対局会場となるホテルニュー長崎で前夜祭が開催されたので行ってきた。

 午後6時開宴。80人位の参加のなか、定刻通り始まる。
 冒頭、主催の3社連合を代表して西日本新聞社の川崎氏が挨拶。
 次に、地元歓迎の挨拶を長崎市長の代わりに市教育長の馬場豊子氏が市長挨拶文を代読した。来年7月に長崎市で開催される全国高校総合文化祭もPR。
 次に、関係者の紹介あり。羽生善治王位、藤井猛九段、加藤一二三九段、山崎隆之七段、藤原結樹三段(記録係)、室田伊緒女流初段の6名が司会者より紹介される。
 次に、長崎商工会議所会頭の上田恵三氏の乾杯の発声で懇親会が始まる。

 歓談のなか、山崎七段と室田さんが並んでいる所へ挨拶に行く。室田さんとはこういった席では数回お会いしてるので、いつも詰パラの石川ですと申し上げれば思い出したように打ち解けてくれる。山崎七段とはなぜか言葉を交わしたことがなかったので、詰パラの小学校を担当しています石川ですと申し上げながら、名刺交換を行った。彼は「詰パラは今日、8月号を入手して解きながら長崎に来ました」というようなことを言っていた。さすが、森信雄七段のお弟子さんだけのことはあると素直に感心した。
 
 宴の中ほどで、両対局者に明日への抱負を聞くインタビューあり。
羽生さんは、マイクが低くよく聞こえない部分があったが「暑い日が続いていますが、良い将棋をお見せしたい」というようなことを言っていた気がする。
藤井さんは「長崎県佐世保ハウステンボスへ家族旅行で来たことがあるが、長崎市は初めてです。二日制のタイトル戦は10年振りだが自分の将棋をアピールしたい。世の中はオリンピックでわいているが、将棋も盛り上がっていることを示したい。」と述べた。

 次に、両対局者へ長崎市の教育長より長崎名産のべっ甲のタイピンセットがプレゼントされ、引き続いてホテル関係者の女性より花束が贈呈された。これをもって、両対局者は退席した。
 
 ほどなくして、加藤九段、山崎七段、室田女流初段の三名による明日の対局の見所ということで、座談会。
 室田さんの司会で始まる。
加藤九段「二局を見ていままでにない斬新、かつ相当変わった戦い方である。藤井さんの出来が良い。竜王三連覇の実績は捨てたものではない。矢倉もあるかもしれない。」
山崎七段「これまで序盤は藤井ペースだった。さきほど、別のなにかをやりたいというようなことを藤井さんは云っていたので明日は変わったことをやるかも知れない。とにかく、彼は相当気合いが入っていると感じました。」

午後7時半予定通り散会。あっという間の1時間半であった。