詰パラ入選百回を記念して5月15日に懸賞詰将棋を出題したがその解答結果を公表いたします。
<正解手順>
15銀 同玉 24銀 同香 49角 26玉 15龍 同玉 16金
まで9手詰。
<短評>
*49角の狙いが簡潔に表現されている。
*24銀の退路封鎖の捨て駒が印象的でした。
*配置が重いと思う。
*2枚の銀捨てで舞台を整えた後、大駒の動きが見所。
*3手目の24銀がなぜか見えず苦労しました。
3問の中で一番時間がかかったかもしれません。
*最終手は15龍、同玉、16金を当初考えていたのですが、それだと
49角の意味に味がなくなるような気がして48金を選びました。
*期待通りの手順。
*49角引きの顔を立てて龍は取らずに逃げました。
*何故か19龍を香と勘違いして不詰かと思いました。
*角を奥まで引くのが味わい深いです。
<正解手順>
32銀 同金 41と 同玉 21龍 31銀引 43香 同金 33桂
同金 63角 42玉 52角成 まで13手詰。
<短評>
*金を翻弄する手順が小気味よい。
*43香と捨ててからの33桂はいい味ですね。
*守備金の動きがテーマ。
*玉の逃走路を巡る巧みな攻防。
*持駒が多く見た感じでは難しそうだったので解くのを後回しにして
みましたが、解いてみると筋良く駒を捨てていく作品で面白かったです。
*金を香や桂で翻弄するのが面白かった。
*大駒2枚残るのが不満。初めから33を塞いでおけば23角以下の収束に
なりそうだが、それはありふれているか。
*簡単?と思ったら、銀の移動合がありました。ハイ、ここで少し小考。
*手のつけどころが難しい。初手の発見がポイント。
*収束が筋、筋と実戦なら指がしなる手順で気持ちのよい作品です。
<正解手順>
21角成 同玉 12角成 同飛 23飛成 22金 33桂 31玉 41桂成
同玉 44香 42歩 同香成 同玉 53銀 31玉 42金 21玉 32金
11玉 22金 同飛 12歩 同飛 21金 まで25手詰。
<短評>
*穴熊から雪隠詰で還元玉だ!
*初手は二択。もっと短いかと思ったらなんと20手台、しかも
限定合あり。狙いは還元玉でしょうか。
*余詰順のような手順ですが、2回の限定合が入っての還元玉。
*実戦的な詰将棋。余詰手順っぽい。
*これは手順が長く自分が2回目の合駒が非限定になったので正答が自信
がないです。いかにも力技といった詰め方で、どうやっても詰むように
見えるのに角成の順序や1回目の合駒は限定されている点などが
面白いと感じました。
*初手と最終手が同じ場所が面白かった。初形で61金の存在が非常に大きい。
*無理無理実戦型にした感じですが自然な流れです。
*爺ちゃんの散歩。町内を一周、無事にご帰還です。
*追える順を読み進めると自然に詰むので手数ほど難しくはない。
*指し将棋の終盤さながらですね。大変参考になりました。
*還元玉になっていて素晴らしい作品だと思います。
<総評>
*パラとブログの記念作は逆に載せるべきでは?
A:パラで解答をしやすくすることで、小冊子をできるだけ沢山の人に
配布したいと考えまして意識的に逆にいたしました。
*持駒が多くちょっと尻ごみしましたけど2番が一番良かったです。
*昔仕事で上京された折、詰将棋研究会でお会いしていますが、誰かと指し将棋
ばかりされていたような記憶が・・・。小学校、長く続けてください。
A:将棋は秋元龍司氏と確か指していたと思うが、A・Iさん、懐かしいですね。
あの頃は、私も30代でした。故・森田正司氏や当時、関東居住の岡田敏氏に
初めてお会いして実に感激ものでした。
*作品評価的には2>1>3の順番です。石川さんの作品は短編にこそ、
その実力が発揮されていると思います。ブログに毎回掲載されている
作品を解いてそう思いました。
メール解答を頂いた方は全部で14人で全員が正解。
13人の方に「平成の7手詰傑作集」を進呈いたします。
一部、住所氏名が判明している方は既に31日に発送いたしました。
それがかなわない人には再度こちらからメールで住所等の問い合わせを
していますので、ご返信があり次第、順次発送いたします。