ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

出会い、三昧そして詰将棋作家

小学校低学年の頃、覚えた将棋はその後、ほどなく趣味の範疇の外となり、長いブランクがあった。昭和40年代に入って、大学生になった私は何かクラブ活動でもしてみるかと思い立ち、たまたまルールを知っていたという動機で将棋部の門をたたいた。 案の定、先…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー19

藤井猛九段vs小池裕喜三段 28期新人王戦 現、藤井九段の16年前の新人王戦より。途中図より、お互いの攻めの銀に加速をつけるために75歩、26歩と本格的に戦いが始まった。後手に44手目76飛と廻り込まれてからは、先手少し困った感がしたが、うまく綱渡り的…

王将(歌詞という表現)

2012年に逝去された思想界の巨人ともいえる吉本隆明氏の著書に「詩の力」(新潮文庫)がある。この本は戦後の現代詩を主軸にして詩歌の短い解釈を試みた本である。 その中に将棋フアンならおなじみの1961年にヒットした「王将」の歌詞が採り上げられている。…

七段、七冠、7六歩

英文学者で翻訳家でもある柳瀬尚紀氏の著作に「日本語は天才である」という著書(新潮文庫)がある。 この方は羽生三冠とも対談などをしたこともあり、かなりの将棋通の方でもある。 この本のある章に「シチ派 vs ナナ派 真昼の決闘」と題して、ナナと読む…

第37回朝日アマ名人戦北部九州大会長崎県予選大会(再お知らせ)

朝日アマ名人戦県予選について日時:10月20日(日) 9時45分受付 10時10分開始場所:三菱記念会館(長崎市稲佐町)参加費:2000円(昼食付き)。学生は割引あり。その他:今回は12月15日に鳥栖市で開催される北部ブロック大会への出場者(2名)を選出するだ…

さようなら「将棋パイナップル」

ここ数日の間に、ツイッターにて「近いうちに将棋パイナップルが閉鎖される」というツイートが散見される。それが事実であれば、まことに残念に思う一人である。 私がネットで将棋を楽しむようになった頃、このサイトは実によく作り込まれているなと感心した…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー18

和田真治三段vs伊藤真吾四段 39回三段リーグ 現、伊藤真吾四段の三段リーグ時代の棋譜より。後手、穴熊に組み上がってから果敢に攻める。54手目の飛切りなどがあざやかに決まる。先手の陣形の弱点?をついたとは云え、どうして飛角桂香だけで攻めが続いた…

詰パラ担当業務、終盤局面へ

5年間務めた詰パラ小学校担当を年内いっぱいで終えることは詰パラ本誌及び当該ブログにても記載したところである。 9月7日にパラ編集部より8月号の解答の束が送られてきた。いつものように、たんたんと事務処理して9月9日に編集部へ、11月号の選題稿とともに…

文藝春秋「脳を鍛える」

文藝春秋10月号が発売されて、特集記事が「脳を鍛える」である。 その項目の一つに「専門家が教える脳トレの技術」があり、渡辺明竜王が登場している。 抜粋してそのインタビュー記事内容を紹介したい。 昨年の対局数は61局。二日制の日も入れると約100日ほ…

ストンリバーの「相振り好局選」追加ー17

山口千嶺八段vs西村一義九段 第19期王位戦現役の頃は4間飛車飛車の大家で鳴らした山口千嶺8段。当然、相振り飛車の実戦例も多い。途中図は駒組の頂点で、端歩の突き捨てから本格的な戦いになることが多い。先手が良くある端に角桂を切って攻め込む指し方…