ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

詰将棋の解答(3月ブログ分)

3月1日分*63桂 同金直 61金 同玉 81龍 71飛 52角 62玉 63角成 同玉 52角 62玉 63金 同金 82龍 72香 63角成 同玉 73金 同香 52龍 まで21手詰

 

3月2日分*64飛 74桂 76桂 75玉 74飛 65玉 57桂 同と 66金 74玉 64銀成 まで11手詰

 

3月3日分*63桂 同金寄 83桂 61玉 62と 同金引 51金 同玉 43桂 61玉 41龍 まで11手詰

ネット作品展

関西の詰将棋作家グループに「創棋会」がある。

2か月に1回、定期的に会合をされている。

以前、よく旅行したときに日程が合えばその会合に時折参加したことがある。

そういうご縁があって「創棋会」の作品集作りの時等にお声をかけていただいている。

この度、会の主催による「教材に使える10手台」と称して桂が主役の作品が募集されてネット作品展として公開されている。

*全部で15作品(11手詰~17手詰)

*解答募集締め切り(3月21日)

*アクセス先→https://sokikaitusin2.blog.fc2.com/

 

今回の詰将棋:上記の作品展に出品した私の作品です。

f:id:stoneriverki:20220227185358p:plain



 

女流名人戦

2022年2月24日に第48期女流名人戦第4局が行われた。

挑戦者の伊藤沙恵女流3段が里見香奈女流名人に勝ちタイトル奪取した。

伊藤さんにとっては悲願の初優勝であり喜びもひとしおだろう。

彼女は居飛車党だが時折みせる相振り飛車にはいつも注目していた。

2強といわれ始めた女流棋界にこれで清麗に続いて女流名人戦とくさびを打ちこんだ。

女流棋界の興隆のためにはきっと良いことなのだろう。

 

私なりに里見さんの敗因を考えてみた。

一言で云えば彼女らしい将棋が指せていなかったのでないかと思っている。

第1局が袖飛車からの乱戦将棋だった。

第3局が振り飛車対抗型で向い飛車に振り勝っている(これが里見さんらしい将棋)。

第2局と第4局が56歩から先手中飛車を目指したが相手に飛車を振られたらさっさと左に玉を囲い、飛車を2筋に戻してしまった

私は振り飛車党の人がこういう指し方をするのは大嫌いである。

なぜ、経験豊富な相振りを避けたのか。

相手も得意と思われる相振りをさけたのか、あるいは経験数値が少ない対抗型の振り飛車側を相手に持たせたかったのか、奈辺の事情はよくわからない。

このシリーズ、相振りが2,3局は観ることができるのではと思っていた。

そのチャンスが二局はあったが里見さんが拒否している。それが一番残念。

要するに作戦がちぐはぐだったことが遠因だと思っている。

 

今回の詰将棋:11手詰

f:id:stoneriverki:20220227145631p:plain



朝日杯で快挙

2022年2月23日、第15回朝日杯将棋オープン戦の準決勝及び決勝戦が行われた。菅井竜也八段が優勝した。銀河戦の優勝に引き続いての快挙である。

午前中の対局は佐藤天彦九段で午後の決勝戦稲葉陽八段だった。

この日、youtubeでは羽生善治九段の解説。Abemaでは遠山雄亮六段と藤井猛九段が交互に解説をつとめた。特に藤井九段は対局終了後の振り返り解説では振り飛車の指し方の細かい変化・手順まで披露してくれた。

表彰式での菅井八段のコメントがとりわけ印象に残る。

 *振り飛車を指す棋士が少ない中で結果を残せたことがよかった。

 *振り飛車のフアンのために希望と勇気をあたえられたのではないかと思っている。・・・などなどである。

 

現在のトッププロ棋士たちは振り飛車を指さない。

最近は観る将棋もいささか沈滞気味である。

今回の件で多くのアマ振り飛車党の方々は少しはホットしたことだろう。

人生は短い!

読むべき本は選ばねばならない。

それと同じように将棋においても指すべき戦法は選ばねばならない。

逆にいうと興味がない戦法に手を出してはいけない。

特に、私の場合メインの趣味が詰将棋だからなおさらのことである。

要するに時間は合理的に使うべきであると思っている。

 

今回の詰将棋:21手詰

f:id:stoneriverki:20220227145512p:plain

 

 

 

 

詰将棋の解答(2月ブログ分)

2月9日分*64桂 同金 84桂 同歩 83銀 61玉 72銀打 同金 同銀成 同金 52金 71玉 83桂 同金 62銀 72玉 61銀生 71玉 62金 同玉 52飛成 71玉 72龍 まで23手詰

 

2月12日分*73金 同金 同と 同玉 64銀 同玉 65金 53玉 64角 43玉 52角成 同玉 42金 61玉 52銀 72玉 63銀成 同玉 73金 まで19手詰

マイナビ準決勝

2月11日に第15期マイナビ女子オープン本戦の準決勝2局が行われた。

一つは 先手・山根ことみ女流2段vs後手・香川愛生女流4段

もう一つは 先手・里見香奈女流4冠vs渡部愛女流3段

 

前者は互いに向い飛車で始まる相振り飛車となった。

 77手目先手は55飛車と桂を取りながら飛車を切り、同歩に54香以下果敢に攻めて103手で押し切った。後手は玉の囲いが中住まいだったので玉形の差が出たように感じた。

後者は先手・中飛車の対抗型となった。

 終盤、先手玉に必死がかかり後手玉を詰ますしかなかったが95手目54銀以下が圧巻の寄せだった。54銀自体は詰将棋的視点から見える手だが以下、スリリングな寄せはとても見ごたえがあった。

 

決勝は里見4冠と山根さんの対戦となった。

昨年の女流王位戦番勝負の再来を思わせる相振り飛車の好勝負を期待したい。

 

今回の詰将棋:19手詰

f:id:stoneriverki:20220212083057p:plain

 

中飛車左穴熊

 例えば、先手で56歩から中飛車を目指した時などに相手に32飛などと相振りに持ち込まれることがある。

 そこから中飛車が玉を左側に動いて穴熊に囲ったりする指し方がある。

 これを相振り飛車だというのは少し無理があるのではないかと常々思っている。

左側の金銀桂香が守備に徹し振り飛車らしい動きが見られないからである。

最近、出版された「振り飛車年鑑」をみても堂々と相振り飛車に分類されている。

 相矢倉戦で矢倉中飛車を指してもこれを振り飛車だと云うことはない。

これとまったく同じことでないかと思うのだ。

少数意見は時に淋しくむなしく感じるものである。

 

今回の詰将棋:23手詰

f:id:stoneriverki:20220209084231p:plain