ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

詰将棋の解答(6月ブログ分)

6月17日分*41金 22玉 14桂 同香 13銀打 同桂 32桂成 同玉 42金 同玉 31角 同玉 32金 同玉 33銀打 41玉 42金 まで17手詰

6月19日分*34角 33玉 23角成 43玉 34馬 42玉 31飛成 同金 52金 同金 同馬 33玉 34馬 22玉 12金 まで15手詰

6月21日分*24桂 同歩 21銀 同馬 23銀 同玉 34金 12玉 13歩 11玉 21と 同玉 32角 11玉 12歩成 同玉 23金 11玉 21角成 同玉 32と 11玉 22と まで23手詰

6月22日分:21金 12玉 11金 同玉 12銀 同玉 21銀打 11玉 12香 22玉 31銀生 21玉 22銀打 12玉 11銀成 同玉 32歩成 44金 22と まで19手詰

6月26日分:41飛 同銀 42金 同玉 43角成 31玉 21飛 まで7手詰

 

女流王座戦(甲斐vs飯野)

 6月26日は女流王座戦二次予選から4局の一斉対局が行われた。うち2局が振り飛車戦だった。そのなかで甲斐智美女流5段vs飯野愛女流初段の一戦をふりかえる。

 後手飯野さんが3間飛車の対抗型となった。

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途中図は先手が44角と相手の飛車をとったところである。

ここで後手54金と打てば角が逃げれば飛車を取り、飛車が逃げれば角を取ることができる。しかし、26馬と取り、同角に28飛と打ったために38桂と打たれて形勢を大きく損じてしまい駒損を挽回することなく敗れ去った。

中盤まで善戦していただけ飯野さんにとって残念譜となった。

今回の詰将棋:7手詰

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女流王座戦(千葉vs室谷)

6月23日に女流王座戦の2次予選が行われた。

千葉涼子女流4段vs室谷由紀女流3段の一戦。

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後手室谷さんが55歩位取り中飛車で先手は超速銀で対抗した。途中図は後手が本来は美濃囲いの銀が54まで進出して厚みで対抗した。こういう指し方は振り飛車の道理にあまりあっていない。彼女の棋風にもあっていないのではないかと思う。

やはり超速銀に対してはそれをたくみにいなしつつ、うまく捌けるかどうかが振り飛車の醍醐味であろう。

中盤、銀桂交換の若干の駒得をした先手が守りのうすい玉頭攻めをしたが後手も適切な受けでしのぎつつうまく玉頭戦そのものに持ち込んで後手が156手で勝利した。終盤の攻防に見所があり、後手が底力を発揮した一局。

今回の詰将棋:15手詰

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藤井猛全局集

 指し将棋の単行本は振り飛車関連しか買ったことがない。

従って、久保9段、菅井8段、藤井9段、鈴木9段、戸辺7段辺りの著作が書棚をにぎわしている。

 このたび、マイナビより標記の「藤井猛全局集」が出版される。書店売りがないので、少々値が張るが早々に予約している。発売日が6月30日とあるから、月末には詰パラ7月号と、どちらが先に着本するかも楽しみだ。

 振り飛車勝局譜を並べている時は実に楽しいものだ。

飛角銀桂などそれぞれの駒がその特性・役割をフルに活かし乍ら捌ききった時などは、攻めの好手をまじえた軽快な捌きの詰将棋を作りたいものだと創作意欲まで湧いてくるから不思議である。

今回の詰将棋:19手詰

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師弟戦

6月20日は33期竜王戦3組ランキング戦の決勝戦があった。杉本8段vs藤井7段の師弟戦だ。

振り飛車党の杉本8段は期待通り4間に振ってくれた。

対抗型というのに序盤、相振りによくでてくる金無双もどきの囲いが両陣営に出現した。相振り好きにとって少々うれしくなるところだ。将棋の方は夕食休憩までは長い長い序・中盤の戦いが続いた。夕食休憩後も本格的な戦いへゆったりと流れる感じで先手藤井7段はごく自然な指し手で95手で勝利した。終局後は師弟揃っての会見がおこなわれた。

 4組連続で組優勝は史上初とのこと。それにかかる昇段規定はない。竜王戦の規定による昇段は7段の棋士竜王位を獲得した場合は8段に昇段するとあるから、来年2組で優勝しても8段にはなれない。順位戦でA級入りして8段になるのが可能性としては先になるかもしれません。

今回の詰将棋:23手詰

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タイトル戦より振り飛車戦

6月19日は名人戦の2日目だったが、この日は女流王座戦の中継もあった。名人戦は時折のぞきながら観戦の主力は女流王座戦だった。

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対局は中村真梨花女流3段vs渡辺弥生女流初段の一戦だ。久しぶりに真梨花攻めを拝見しようと思った。後手中村さんが得意の4間飛車だ。将棋は中盤までは先手が押していた感じがした。振り飛車らしい軽い捌きに徹し、飛車の取りあいをへて、途中図は88手目69銀と打ってからは彼女らしい攻め(寄せ)が始まって120手でこの勝負を制した。

今回の詰将棋:15手詰

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女流王位戦第3局

 6月に入り、コロナが完全終息したわけではないが社会生活が以前の状況を取り戻しつつあるというよりも、いろんな工夫を施しながら少しでもあの頃の日常へ戻れるようにと努力しているところだろう。

 長崎での子供将棋教室も6月14日に約3か月ぶりに開催した。プロ将棋界も今月より本格的に稼働し始めたがしばらくは過密日程で大変なことだと思います。

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 6月17日は女流王位戦第3局がおこなわれた。

 上記途中図は44角が飛車あたりになっているにもかまわず、先手里見さんは15歩と端攻めに勝負を託した。これがものをいって143手で勝利した。3連勝で防衛したが挑戦者加藤桃子女流3段はもう少し善戦すると思っていた。というのは去るマイナビ女子オープンで西山女王に5番勝負で2番入れていたからである。まあ、相性というのもあるのかもしれない。

今回の詰将棋:17手詰

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