ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

詰将棋こそ一人で遊べるもの

 コロナ禍の勢いが一向に沈静化する気配がありません。

 余儀なく自宅にいることが多くなりました。

 何をしているかというと将棋に関していえば詰将棋棋譜並べをよくしています。

 詰将棋は解いたり、作ったりですが棋譜並べはマイナビ出版の「三間飛車名局集」「中飛車名局集」「四間飛車名局集」を現在、並べています。少し思ったのですが、この『戦型別名局集シリーズ』になぜ「相振り飛車名局集」が編集出版されないのか残念に思っています。よほど、マイナーな戦法で需要が少ないと思われているのでしょう。

 パソコンでネット中継をよく見ていましたが急に中継そのものが少なくなりました。そういうなかにあって、4月25日(土)にアベマTVでのトーナメント戦(予選リーグ3回戦)のチーム久保とチーム三浦の対戦は面白かった。チーム久保の3人(今泉4段・菅井8段・久保9段)が全局を振り飛車で披露してくれて、見事予選リーグを1位で通過しました。一瞬、振り飛車ブームがきたのかと思いました。

今回の詰将棋:7手詰

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懸賞詰将棋の解答

4月11日に出題した懸賞詰将棋の解答です。

第1問:35銀 同歩 34金 同玉 54飛成 まで5手詰。2手目13玉は24金まで。4手目13玉は35角までの歩余り同手数。初手33銀 同銀 21飛成は22に合駒をされて詰みません。

 

第2問:34桂 同金 31銀 同玉 32金 まで5手詰。4手目33玉は42角成まで金余り同手数。角の効きを利用しての詰上がりです。

 

第3問:36飛 同玉 45銀 同桂 46金 同と 25馬 まで7手詰。いわゆる手筋ものという作品ですが、必然的意味合いの手で考えやすかったと思います。

 

第4問:43銀 同金 46桂 同飛 23角 同金 35金 まで7手詰。初型44玉と歩を取られてはいけないので初手は22馬の効きを通す43銀。3手目と5手目の手順前後にも注意を要するところです。

 

第5問:33金 同銀 同桂成 同桂 45銀 同桂 33金 44玉 24龍 まで9手詰。2手目同桂は同桂成 同銀 45金 43玉 55桂 までの早詰。

 

第6問:62金 同歩 51と 同玉 62銀 41玉 42桂成 同玉 32金 まで9手詰。この作品のテーマは「駒の打ち替え」という手筋が狙いです。初手は大切な金を打ち捨てるのが少々考えどころだったと思います。2手目及び4手目に31玉は22銀打まで。と金を銀に打ち替えたあとは駒取りで収束です。

 

解答ご応募いただいた方は6名で全員に拙作品集「詰将棋の道3」を進呈いたします(4月16日発送)。

ネットで行う解答選手権(長崎会場)

コロナウイルス騒動が一向に収まる気配がありません。

4月11日の詰将棋解答選手権(長崎会場)を止む無く中止にしましたが、楽しみにしていた方には本当に残念でした。

このブログで本番のまねごとをしてみたいと思います。

管理人作成の問題を6作品、出題いたします。

タイムを計るわけにはいかないので確実に解いてください。

5手詰、7手詰、9手詰が各2題、手数順に並んでいます。

メール解答を募集します(長崎県内居住者に限る)

1 解答に添えて住所・氏名を明記すること。

2 優秀解答者より10名の方に詰棋書を進呈します。

3 解答締め切り日:4月15日(水)

4 tumeparashou@yahoo.co.jp

第1問

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第2問

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第3問

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第4問

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第5問

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第6問

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詰将棋解答選手権のオンライン会場

 4月11日に開催される予定であった標記の大会が全国すべての会場で中止に追い込まれて全滅してしまった。その代わりに企画されたのがオンライン会場で開催するというアイデアであった。幾分、やりかたが変わった部分があるにしてもほとんどがこれまでの大会の進行にそった形式で行われるようだ。

1 ネット環境があれば誰でも無料で参加できる。

2 今年、開催されるものとして準備されていた初級戦及び一般戦の問題に挑戦できる。

3 本番は4月11日の午後だが、詳細などはすでに下記にアクセスされると確認できる。

http://solving.tsumekobo.org/

 

上記とは別に私のブログでも長崎会場に申し込みをされた方を主な対象として初心向き懸賞詰将棋の出題を考えています。本件は4月11日にブログアップする予定です。

今回の詰将棋:13手詰

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清麗戦予選より

3月30日に清麗戦予選のネット中継対局をみていた。

先手中村真梨花女流3段の四間飛車vs後手上田初美女流4段の居飛車の対抗型となった。

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上記図は86手目後手が55角成と指した局面である。このあと将棋そのものは後手が勝ったが、この途中図の局面で後手玉の寄せ方をあれこれ考え始めた。すなわち、詰将棋になりそうなので後の対局展開は私にとってどうでもよくなってしまったのである。というわけで出来上がった詰将棋が今回の詰将棋である。本当は22馬を銀にして35銀、同歩から34金とするまとめ方をしたかったのだがうまくいかなかった。さて、本作のほうは11金を持ち駒にしたかったがそれでは余詰が生じたので51龍に途中で拾ってもらうことにした。

今回の詰将棋:17手詰

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NHK杯(3月29日放送)

4月から始まる第70回NHK杯への出場女流棋士を決める一戦が3月29日に放映された。

里見香奈女流4冠対西山朋佳3冠の決定戦であった。

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 この二人の対局では当然、相振り飛車を期待した。このところネット中継を始め相振りにお目にかかってなかったので少々わくわくしながらTVをみていた。

 上記の途中図は先手の西山さんが69手目敵の飛車先を止める24金と打ったところである。普通、こういういかにも重たい金は打ちたくないものだ。以下、適当に役割をはたしたものの、将棋はやや後手が指しやすいとみていた。勝負というのはわからないもので91手目に先手65香と打ってからは攻めたおしてしまった。

 この相振り飛車の玉の囲い方は先手が「金無双」後手が「美濃」から金銀が盛り上がる作戦だった。観戦していて、なんとなく「金無双」側を応援したくなる気分だ。これも昨年、金無双囲いの詰将棋を作りすぎた影響が出ているようだ。今年になって下火になったものの、昨年1年間は「金無双」作りが止まらないという感じだった。詰将棋作家は得てしてそういう時機があるものだと理解している。

今回の詰将棋:25手詰

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解答選手権・長崎会場の中止について

コロナウイルスの騒動が止まりません。

詰将棋解答選手権の初級・一般戦のイベントは全国30会場で予定されています。3月25日現在、半数以上の会場が中止を余儀なくされています。

残念ながら、長崎会場でもこのイベントを中止します。

理由:会場の都合(貸し出し禁止)による。

事前に参加申し込みをいただいた方にはメール等でお知らせします。