ストンリバーの日記

「詰将棋パラダイス」同人作家が語る将棋一般ブログ

菅井七段が福岡へ

 来る7月15日に菅井竜也七段が福岡将棋会館へ招かれてのイベントがある。王位タイトル戦で九州上陸はあるが、この種のイベントでは初めてのことではないだろうか。彼の後援会組織「竜棋会」に私は5年以上の会員歴を有するがその種の情報は聞いたことがない。

 さて、なにがなんでも行きたいところだが「詰将棋全国大会」のためにかなわない。1年は52週だから、52分の1の確率でバッティングしてしまった。<詰将棋あっての指し将棋>という私の将棋観のなせる行動でもある。

http://yumemirai.hatenablog.com/entry/2019/06/06/211353

今回の詰将棋は13手詰。いきなり84桂では詰みません。変化に「金頭の桂」の手筋が2回現れます。

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詰将棋の解答(6月ブログ分)

6月5日分

*72金 同金 93角 82金打 83桂 同金左 72金 同玉 83歩成 同金 同銀成 同玉 82金 93玉 83金打 まで15手詰。

6月14日分

*62香成 同玉 72金 同玉 64桂 同香 61銀 63玉 52銀生 同銀 同龍 同玉 43金 61玉 83馬 同銀 52銀 71玉 72歩 同銀 82金 62玉 72金 同玉 63銀打 71玉 61銀成 同玉 52金 71玉 62金 まで31手詰。

6月17日分

*64桂 同歩 61銀  83玉 93金 同桂 73桂成 同玉 62銀打 83玉 82銀成 同玉 72銀成 同玉 71飛成 83玉 73銀成 92玉 82成銀 まで19手詰。

6月19日分

*62角成 同金 51飛 72玉 62桂成 同玉 63金 同角 同歩成 同玉 72角 64玉 54角成 75玉 76金 74玉 66金 73玉 71飛成 まで19手詰。

6月24日分

*63銀生 82玉 83桂成 同玉 84歩 同玉 96桂 93玉 94銀 82玉 83歩 91玉 82金 同銀 同歩成 同玉 83銀打 91玉 92銀成 同玉 84桂 82玉 72銀成 同金 同桂成 同玉 62金 82玉 85飛 91玉 92歩 同玉 83銀成 91玉 82成銀 まで35手詰。

この上ない対局カード

 JT杯で金沢へ行ってきた。

将棋日本シリーズJTプロ公式戦の開幕局である。

久保利明九段と菅井竜也七段という、私にとってこの上ない対局カードである。

今年度、最初で最後の県外将棋観戦という気持ちで金沢入りした。

 どうやら前日に開催記念レセプションが開かれたらしい。地元の北國新聞(6・22付け)にその模様が掲載されていた。この種のイベントで一般将棋フアンを交えての前夜祭があるとはこれまで聞いたことがなかったので、関係者だけのレセプションなのだろう。両対局者等のコメントが載っていたので拾ってみる。

久保九段「手の内をよく知っているが対局は久しぶり。持ち時間が少ないので直感を信じて読む」

菅井七段「久保九段は小学生で初出場したこの大会で出会った憧れの先生。将棋フアンにプロはすごいと思ってもらえる一戦にしたい」

藤井九段(解説担当)「同じ振り飛車戦法を得意とする2人で予想がしにくい。駆け引きが見どころとなる」

 さて、肝心の戦法はどうなったのだろう。

振り飛車を期待していたが事実、その通りの相振り飛車になってくれた。最悪、相居飛車になったら、旅費と宿泊費を返してくれと云いたくなるところだった。

振り飛車の解説も上手な藤井九段の話しを聞きながら、二人の指し手をじっくり堪能した。将棋の内容にも大いに満足したのでどちらが勝ってもよかったのだ(後手が152手で勝ち)。

 画像は先手の「次の一手」を予想するため中断された局面

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 今回の詰将棋は35手詰。金無双は本来、相振りという縦からの攻めに備えた囲い方。その囲いを縦から攻略したのがこの作品です。よく捌ける中編に仕上がりました。

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相振り飛車の実戦

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6月19日のネット中継は複数局あったが注目局はなんといっても振り飛車となった女流対局の2局である。

一つはヒューリック杯清麗杯の里見女流5冠vs頼本女流初段

 次に第9期女流王座戦予選の香川女流三段vs藤田女流二段

なかでも私の好みの相振りとなった香川vs藤田戦。

104手で香川さんの勝ち。投了図の勝ちとなった後手の布陣をみてほしい。そのまま詰将棋となりそうな、先手としては1手負けの状況なのだ。

そこで本日の詰将棋は上記実戦をヒントに詰将棋を作ってみた。54銀では複数の余詰があったので銀を角にして、それでも生じる余詰を44銀と94桂で修正した。さほど難しくない19手詰です。

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ヤフードームへ行く

 プロ野球は横浜DeNA(前身の大洋時代からの)フアンである。本拠地が長崎から遠く離れた横浜であるため、なかなか球場へ足を運ぶ機会もない。それでも1年に1,2回は生のプレーを見たいものとその機会をうかがっている。今年は交流戦ソフトバンクとの3連戦が組まれた。3戦目の6月16日にヤフードームへ行った。レフト側の外野席スタンドでDeNA応援団の傍ら、彼らと共に声援を送った。あらためて感心したのはバッターボックスに立つ選手の一人一人に応援歌とも云えるものがあることだった。試合は2対2の引き分けだったが前半イニングで宮崎選手と乙坂選手の本塁打を見ることができた。残念なのは筒香選手がスタメンを外れていたことだった。

 今年のDeNAはAクラス入りは少しおぼつかないのではないかと思っている。新年号のゴールデンウイークの10連休で、DeNAはなんと10連敗を達成するという記憶に残る記録をうちたててくれた。また、16日付新聞(前日チームは負け)でDeNAはプロ野球史上初の通算5000敗を喫したとある。これまた考えようによっては大記録である。どんなに弱くてもフアンであり続ける、そんなフアン気質が野球フアンの一面というものなのだろう。

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今回の詰将棋は19手詰。金無双くずれからなんとか「らしい手順」をひねり出しました。形は少々悪いが、銀の捌きがテーマです。

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ネット観戦

 6月13日は菅井七段のB1順位戦第1局と女流王位戦第4局のネット中継があった。振り飛車戦が2局以上の時は2台のノートパソコンを開いている。

 女流王位戦のほうは後手の里見さんがゴギゲン中飛車でセンターラインを制圧しつつ、端攻めを逆用して、からめつつ攻め切った。全体的に安心して観戦することができた。

 菅井七段は永瀬叡王の独特の粘りにあったがなんとか寄せきってくれた。昨年は降級争いにからむ展開もあったが幸先良いスタートなのでなんとかA級目指して躍進してほしいものだ。

今回の詰将棋は31手詰。私の詰将棋の特徴の一つはよく捌けること(龍も馬も消えます)。指し将棋で久保将棋が好みだということも少しは分かってもらえるかも。

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霧散霧消

 6月4日は王位戦挑戦へのリーグ紅組プレーオフがあり菅井七段は木村九段との戦いで200手を超える激闘となったが敗退した。これで王位戦リターンマッチへの夢が消え去った。

 王座戦挑戦者決定Tに残っているのだが、菅井将棋の興味は6月13日から始まるB1順位戦での戦いぶりに自然と移っていった。日程は次のとおり。

6月13日1回戦(永瀬叡王) 6月27日2回戦(深浦九段) 7月11日3回戦(行方九段) 8月22日4回戦(松尾八段) 9月12日5回戦(阿久津八段) 10月3日6回戦(畠山七段) 10月31日7回戦(郷田九段) 11月14日8回戦(山崎八段) 12月5日9回戦(屋敷九段) 12月19日10回戦(谷川九段) 1月23日11回戦(斎藤王座) 2月13日12回戦(千田七段)

今回の詰将棋は15手詰です。

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